それではテーマを元に戻しまして、例の表について、5人ずつまとめて表示するために、5行おきに行挿入したいと思います。

大きな表にでも対応できるように、最初に ユーザーに何行分のデータがあるのかを確認して、その情報を参考にするとします。そのようなマクロを作成したい場合は、以下の手順で行います。

再掲[Sheet1]

A B C
1 番号 名前 生年月日
2 001 AAさん 1975/10/9
3 002 ABさん 1975/9/23
4 003 ACさん 1974/8/5
5 004 ADさん 1966/3/2
6 005 AEさん 1962/2/19
7 006 AFさん 1966/4/23
8 007 AGさん 1974/6/11
9 008 AHさん 1948/10/11
10 009 AIさん 1974/12/6
11 010 AJさん 1964/11/11
12 011 AKさん 1957/1/3
13 012 ALさん 1954/11/17
14 013 AMさん 1947/4/18
15 014 ANさん 1970/6/15
16 015 AOさん 1968/5/26
17 016 APさん 1969/4/3
18 017 AQさん 1963/1/9
19 018 ARさん 1947/11/19

(1)前回使用したファイルを開きます。前回保存していなかった方は、前々回ご紹介した手順でまずマクロを生成してください。

(2)[ツール(T)]→[マクロ(M)]→[マクロ(M)]。

(3)「マクロ」ウィンドウのマクロ名「行挿入」を選択して「編集(E)」。

(4)「ガイドシート(手順4)」のように直接編集。意味は以下の通り。
 ・Dim gyou As Integer:gyouという変数を今後整数として使用します。
 ・gyou = ActiveCell.Row:とりあえずカーソルのある行ナンバーを gyou という変数に入れます。例えば5行目にカーソルがあれば gyou=5 となります。
 ・Rows(gyou).Select:gyou行を選択します。gyou=5であれば、5行目を選択します。
 ・Selection.Insert Shift:=xlDown:選択されている行に一行挿入します。
 ということは、行挿入したい行のどこかのセルにカーソルを置いてこのマクロを実行すれば、自動的に行挿入ができる、ということです。

(5)手順(4)までの動作を確認したら、続けて「ガイドシート(手順5)」のように編集。意味は以下の通り。
 ・Dim act, gyou As Integer:gyouという変数とactという変数を今後整数として使用します。
 ・act = InputBox("全部で何行?", "How Many Rows"):「How Many Rows」というタイトルのダイアログボックスで、「全部で何行?」という質問を表示させ、ユーザーからの回答をactという変数に入れます。

(6)[ツール(T)]→[マクロ(M)]→[マクロ(M)]として出て来る「マクロ」ウィンドウのマクロ名「行挿入」を選択して「実行(R)」。「全部で何行?」と聞いてくればOKです。ここで入力する数値は次回具体的に使用していきたいと思います。

<<ガイドシートURL>>
http://www.tcat.ne.jp/~ryu/PLE/Macro/52.pdf